62 - RWBY Volume1感想
アメリカ発の3DCGアニメ、RWBYの全国6都市先行上映が始まりました。
期間は11月14日(土)~ 11月27日(金) の2週間限定と短いですが、最近の劇場アニメ作品の事情を考えると標準的なようですね。今回RWBYを見に行って、始まる前の予告でも2週間限定公開の作品がチラホラと告知されていました。
さておき、公開されている6都市というのが新宿ピカデリー、シネ・リーブル池袋、109シネマズ川崎、109シネマズ名古屋、なんばパークスシネマ、MOVIX京都の6つで、中々視聴機会を得るのが難しいのが悲しいところです。
BD/DVD発売前に見たい人は見れるよ!という会なので、BD/DVDをすでに予約済みだよ~という人にはあんまり関係ないお話かもだ。それに吹替え、字幕なしでいいならネットで公式が配信していますし。
僕自身がRWBYの存在を知ったのは2015年10月というニワカもニワカなので、プロジェクトのスタートが2012年(?)でなんやかんやあって賞を取ったとか、初期からプロジェクトの中心となったスタッフがお亡くなりになっているとか、サラッと流し読みしただけで全然理解していないし、RWBYに対して思い入れも感じられていない状態なんですが、いやー、面白かった。
ネットアニメで3DCGで少人数制作で予算も少ないという話だったので、僕の脳裏にあったイメージとしては、古い作品になりますが、「ほしのこえ」だったんですけど、当然ながら本作は2014年の作品でしたし、2014年の出来で、傑作でした。
先に悪い点を書いておくと、3DCGアニメーションとしては2014年の3DCG大作の楽園追放と比較すると荒いですし、大作と比較するのは悪手としても、低コスト方向のてさ部に細かなしぐさで劣る部分があります。また脚本に関して、アメリカ発ということで背景となる知識や文脈をこちらが持っていなかったり、物語テンポの違いから「んん?」となる場所があります。ただそれらの点は作品の性質を考えればもともと満足させられるモノではありません。バイクを指して「タイヤがふたつしかない」や「荷物が積めない」と不満の声をあげるようなものです。
ではRWBYの魅力とは何か?
まず初めにアクションシーンの軽快さです。
3DCGでの動作は“粘り”を出す方向にはやや苦手で、スーッと直線に動かすのが得意です。そこでRWBYでは“粘り”というか重みづけというか、動作のタメに関してはそれほど力を入れておらず、とにかく俊敏に動く! 飛ぶ! 跳ねる!という方向での面白さを追求しています。Cp.1からアクションで魅せてくれるのですが、その方向性が最大限に活きてくるのがCp.8です。
身も蓋もない言い方をするとPS2/DC時代の3Dアクションゲームみたいな動きなんですけど、それだけと言ってしまうにはひと味もふた味も違う面白さがあります。特にノラ(ハンマー使い)の動きが抜群に面白い! 細かな動きがてさ部に劣る面もある、とは書きましたが、アクションでのちょっとした仕草での表現は他のシーンの拙さを補ってあまりあるもので、僕は一発でハートを射止められてしまったのでした。
第二の魅力として、世界観の懐の深さがあげられます。
懐が深いというか、たぶん向こうの文化としてシェアワールドが前提なだけかもしれないんですけど、基本的な世界観を提示した後は各自が好き勝手にその世界に自分の作ったキャラクターを登場させてよし、後付けしてもOKという自由度の高さがあって、Vol.1だけだとそれを感じるのはちょっと難しいかもしれないんですが、tumblrやpixivを軽く漁るだけでもポンポンとオリジナルハンターが出てくるんですよね。そういうのがいいなあって。
それとシーズン制の海外ドラマなんかでもあるんですけど、キャラクターにバックグラウンドとなる設定がシーズン10まで続いても平気なくらいあって、人気が出ればそれを描けばよし、人気が出なくて打ち切りになればそれもまた仕方ないというところがあって、その莫大な背景に魅力を感じています。RWBY内の例としてはルビーとヤンが異母姉妹で仲が良くてファミリーネームが違う点なんて、それこそ色んな話が出来そうなのに、vol.1だとノータッチですからね。ホント楽しみです。
そして多分僕が一番に魅力を感じている点がキャラクターです。
ビジュアルが好きというのも大きいんですけど、物語を追いかけ続けていくうちに変わっていくキャラクターたちをどんどん好きになっていきました。
キャラクターが魅力的といっておいてなんなんですが、各キャラクターの初登場からしばらくは「なんなんだこいつは」と思うばかりでした。アメリカ文化ということを差し引いても人の話を聞かない奴ばかりで、自己中心的で、周りが見えていない。そんな彼らの様子にイライラさせられるばかりでした。それがチームとなり、問題を抱え、それを解決していくごとに彼らの絆が深まり、それと同時に僕もどんどん愛着を感じるようになっていったんです。
起きる出来事としては異種族の問題やジョックスによるナードへのいじめなど、アメリカらしい話で、意外性は全然ないし、その経過や解決にも物語の定型しか使われていないのですが、見ていて気持ちいいんですよね。
あとですね、女の子がかわいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!
と、そんなわけでRWBYについてツラツラと書いてきました。
もし気になるようだったらまずウェブでチェックしてみてください。公式でYouTubeにあがってますし、日本語吹き替えはBD/DVDだけですが、探せば字幕はあるようなので英語が苦手という方も大丈夫!
それで気に入れば高画質で見られるBD/DVDを是非買いましょう!
「円盤を買うほどじゃないけどちゃんと見てみたい」という方は劇場へ! 是非!!
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