2015年購入予定成コミも全部買いおえたのでまとめ。
もっと他にも語りたいのはあるんだけど、そっちは多分誰かがやってくれるだろうということで、比較的言及数が少ないもの、あるいは「売れてるのはそっちだけど好きなのはこっち」というものを選んだ。
10.ハミでるキモチ(ぴかお・WANI)
https://www.wani.com/4862693962/
2015年10月
サークル「何かのあたま!」の方を先に知っていて買った一冊。
同人を知っているので安心感と共に購入したが、商業は編集の手が入った効果なのか、すべてをすっ飛ばしてセックスへと至る展開に成コミ文脈での説得力が増している。ただやっぱりぴかお先生の作風でのことなので、どこかズレた登場人物たちではあるのだけど。
表紙は今のトレンドを反映した重ね塗りタイプではあるけど、本作の魅力はベタを多用した白黒の濃淡によって描かれる女体の柔らかさにある。その点では表紙をイメージして買うと外れるかもしれない。おっぱい、太眉、困り顔が好きな人には是非とも読んでいただきたい。
9.快楽ほりっく(夕霧・メガストア)
http://www.coremagazine.co.jp/comic/comic/yuugiri/
2015年7月
サークル「V-SLASH」で活躍中の夕霧先生の一冊。
こちらも同人を先に知っていての購入。同人では異種姦を描いているが、商業では快楽堕ちを中心としての活動となっている。
やはり異種姦のメソッドとして「こんな異形を受け入れてしまう強い快楽がある」というのが使われるのだが、その文法は他の分野へ行っても強いな、と感じさせる一冊だった。
ヨダレ、母乳、愛液などなど、まき散らしながらの仰け反り絶頂は圧巻の一言。剛の成コミである。
ただ僕が一番好きなのはクラスメイトに隠して付き合ってる許嫁同士の種付セックスの話。強い愛情があるからこそ乱暴にされるのもまた愛だね。
8.めちゃくちゃ交尾しよっ(ゼロの者・MDコミックスNEO)
http://www.mediax-co.com/mediax_2013/comics/?p=650
2015年4月
もう10年を超えて活動しているゼロの者先生の最新刊。この人は節目節目でどんどん自分を変化させていっているが、今回はデジタル化一冊目となる。
デジタル化の影響なのか、以前より体のデフォルメが強調されたように感じた。ただこの本に収録されている作品を描いている時期のテーマが巨乳だったようで、デジタル化のせいなのか、テーマのせいなのか、その由来は定かではない。
成コミに長らく触れていると「交尾」という言葉の持つ意味を見失ってしまいがちだが、本作では「人と人との営みとしてではない、性欲だけのセックス=交尾」として、再びその強い衝動を認識させてもらった。
むちぽちゃ体系の描き方がまた一段と変化し、肉の弾力感が「たるん」から「ぷるん」になっているので、以前からのファンにはその点は注意が必要かもしれない。
http://www.coremagazine.co.jp/comic/comic/rocket_monkey/
2015年4月
「純愛」とはなんなのか。ロケットモンキー先生が描くひとつの純愛の形をまとめた一冊。
今の市場に即した言い方をすればNTR(寝取られ)類に思われるが、心は完全に彼氏のモノで100%裏切ってないし、ただカラダの快楽として彼氏以外とするセックスが最高というだけで、全然寝取られでもなんでもないよ?
そんなわけあるかバカ!
しかしむっちむちの女の子が目を白黒させながら潮を吹くのは最高。
そういう一冊です。
クラスの地味めの子が彼氏に言い出せなくておっさんに籠絡されたり、アイドルが彼氏を守るために言いなりになったり、最高だよね。
6.JC'S EX(鈴木狂太郎・セラフィン)
http://www.hitpub.com/aun/contents/?p=1243
2015年8月
言い訳がないとセックスのできない不能者の集まり。
自殺したり余命がなかったりなんだり、とにかく「あとがない」という状況ではないとセックスしない主人公たちが中学生の女の子とセックスする作品群。
薄い胸、ぽっこりした下腹部、骨ばった手足、ローライズした下着。
ロリータの様式美がそこにはある。
5.おっきくなるまで待てない!(あたしが)(断鉄・メガストア)
http://www.coremagazine.co.jp/comic/comic/dantetsu/
2015年5月
ドSの兄が妹を調教し、人前で絶頂させたりアヌスで快楽を得られるようにしたり、それがバレかけて妹の友達を更に籠絡したり……するように妹が兄を調教するお話たち。
タイトルにある(あたしが)の意味するところがわかると評価が激変する一冊。
ネタばらしされるまではシリアスなトーンで描かれているが、そこから先は断鉄先生らしいコミカルな描写が増える。
二次性徴前~二次性徴中くらいの骨と脂肪を意識したカラダがSo good.
4.レイプ イズ ライフ(茶否・キャノプリ)
https://comic.gotbb.jp/comics/separatevolume/rapeislife
2015年6月
同人少女~まではイチャラブも描いていた茶否先生だったが、前単行本「レイプ&リリース」から一変、強姦を主題にしての作品を描き続けている。というのもAmazonで取扱いがないように、自主規制の波を受けてレイプが減っている中、ウェブ限定雑誌という世界で限界に挑戦しよう!という意図でチャレンジを続けてくださっている。頭が下がる思いだ。
さておき、本作の特徴としてはレイプが常態化した強姦魔たちのプロ意識だろうか。かつて最終痴漢電車で股間を膨らませた身としては、こういうノウハウを見せつけられると弱い。また“武勇伝”として過去のレイプを居酒屋で話すオッサンたち、というのは現実の戯画化として秀逸である。
女の子の描写で特に好きなのは事後の打ち捨てられた様子。ピクピク感があってよい。
3.なごみわかん(虎顎かずや・富士美)
http://www.tg-net.co.jp/item/4799503804.html
2015年6月
描き文字がエロい。
おっぱいの大きい女の子が気持ちよく膣内射精しされる話が好きなだけかもしれんな、と思うが、好きなものは好きだからしょうがないじゃない。
ハミでるキモチ(ぴかお)でも思ったが、表紙でやや損しているかなという面がある。表紙の塗りからイメージされるモノクロのイメージがやや外れている。
やわやわした肢体の女の子が一回絶頂っても収まらず、二回絶頂って終り……と思いきや、三回四回と重ねられる性交に、だんだんワケが分からなくなって愛おしくなっていくのが最高。イチャラブ連続性交ならコイツが2015年激ヤバマストバイ!
2.はにかむとらっぷ(小倉脩一・キャノプリ)
https://comic.gotbb.jp/comics/separatevolume/honeycombtrap
2015年10月
恥ずかしながらTwitterの名前欄を「はにかむとらっぷ」にしていたら作者様にフォローされました……。
トロ顔とふともも、おしりがえっちぃ感じ。
あまりにも好きすぎて言語化が難しいが、髪の毛の質感が手間がかかっててめちゃくちゃ勃起する。汁描写も佳し、描き文字も佳し、肢体の描く曲線も大好き、満点だ!!!!
1.淫堕隷辱(タケ・アンリアルコミックス)
http://ktcom.jp/books/uc/uc163
2015年9月
本来であれば1位ははにかむとらっぷだが、全く期待していないところから刺さってきたということでこちらを1位にした。
アンリアルって正直なところシチュエーションはいいが実用できないと思っていたのだが、2015年リリースの作品はどれも実用性があり、編集方針が変わってだいぶ成コミトレンドや同人トレンドに寄せてきているのを感じた。
快楽に負けて妹を見捨てたり、快楽に負けて生やされたふたなりチンポで助けに来たはずの女の子を犯したり、僕らが望んだシチュエーション満載の一冊。とにかく快楽に負ける! 最高!!
とまあ簡単にではあるが10冊を選んでみた。2016年も成コミをがんばりたい。