69 - 嘘の日記
無彩限のファントム・ワールドで「記憶は簡単に書き変わる」という話をやっていて、思い出したことがあります。
実は紙の日記をつけているんですけど、こっちはブログなんかと違って細々と続いてて、公開用じゃなく、自分だけが見る用で、まあ書かない日もあったりはするんですけど、なんだかんだ高校生の頃から今も続いている習慣です。12歳JCです。
日記というのは不思議なもので、書いてある内容を読むとその日にあったことが意外なほどに思い出せるんですよね。「脳は思い出せなくなるだけですべてを記憶している」という説もあるようですが、日記というトリガーを用意しておけば記憶が蘇るのを体験していると、ある程度の確かさを持った説のように思えます。
しかしそのトリガー、つまり日記の記述が事実と違っていた場合はどうなるでしょうか?
これがまた不思議なもので、日記に書いてある通りの過去を思い出すそうです。
つまり「記憶は簡単に書き変わる」のです。
これを利用して、悲しいことがあった日やつらいことがあった日、あるいは何もなかった日の日記は、あえて楽しいことがあったように書くようにしています。あとで読み返した時、まるで楽しいことがあったと思い出せるように。
ただまあ「事実を淡々と書く」というのも日記の醍醐味で、そっちを捨てていることにはなるので、なんとももどかしいところではあります。
ちなみに今読み返してみても、嘘を書いた日だなーというのをまだ思い出せるので、その効果は実感できてないですね。もしかしたら気付いていないだけかもしれませんが。
歳をとって読み返したとき、どうなるか楽しみです。