yajiri

成コミ

75 - こわい話

あれはまだ私が学生だった時分の話です。

その日は友人と朝まで遊んで始発で帰ってきたのでした。

最寄りの駅に到着し、駅前のコンビニで起きたときにでも食べようと買い物をし、店を出たとき、視界の端に何か赤いものが映ったのが始まりでした。

最初のそれは眠さもあり、さして気にしなかったのですが、しばらく歩くとまたひとつ、またひとつ、ポツポツと赤いものが落ちているのです。

そうしてしばらく家までの道を歩いていると、先程まで落ちていた赤いものが見えなくなりました。

ああ、もう大丈夫なんだな、と安心したのも束の間、自宅と駅の中間にあるコンビニを過ぎたところでまた赤いものが落ちているようになったのです。

駅から自宅まではそこそこ距離があり、その間にコンビニが3軒ほどあるのですが、コンビニからしばらく歩くと途切れ、コンビニを過ぎるとまた落ちている。それの繰り返しでした。

ここまで読んだ方ならお分かりでしょうが、落ちていたのは赤いパッケージのパック酒だったんですよね。

夏になると思い出す、こわい話でした。

 

 

補足として

赤いパッケージのパック酒、軽く調べたら鬼ころしではなく呑かまるのようでした。鬼ころしでも赤っぽいのあるみたいですけど。まあ分かりやすいので鬼ころしということで。