79 - 怒り
同名小説の劇場映画作品。
過去の殺人事件に対し、犯人候補が3人いて、それぞれを追いかけていくというあらすじ。その中の一組が大変にBLとして佳いとTwitterで見かけたので、まんまと見に行った。
最悪、妻夫木聡と綾野剛のセックスさえ見られればいいや、という気持ちで挑んだものの、いやいや、作品そのものが面白かった。本当にやられてしまった。
そしてそしてもちろん、目的としていた妻夫木綾野組が良質な暮らしBLとして最高というのも、この作品の面白さに拍車をかける。
タイトルの“怒り”というのは、いったいどこへ向けられたものなのか。また人を愛することとは。三組を通して投げかけられる問い、あるいは彼らの答えに心動かされた。そしてまた坂本龍一の音楽によって彩られることで、より人の心に迫るものになっているのは間違いない。
是非とも劇場で見て欲しい一作だ。