99 - A.I.C.O. Incarnationを見た。
Netflixオリジナルアニメーション。2018年公開。
コミカライズを先に読んでおり、それがつまらなく、またTwitterのフォロー圏内で言及が少ないことから嫌な予感はしていたが、予感通りの出来だった。
あらすじやら設定やらは各自で検索してもらうとして、不満点を述べていく。
黒部ダムに研究施設があり、そこへの到達が本作の目的のひとつなのだが、黒部渓谷遡上が本当に面白くない。道中3回ほど堰を越えて行くのだけど、最初の1回目はまだしも、2回目、3回目と繰り返される定番攻略に辟易とするし、一応それぞれで別のイベントが起きはするものの、特に感動するようなこともなく、「ふ~ん」としか思えなかったのは、僕が心の無い人間だからだろうか。
アクションシーンも面白さのパターンが少なく、作画が乱れないことくらいしか評価するポイントがない……。
仮に6話くらいに圧縮したならもうちょっと面白くなるかな?と思ったものの、骨格の時点で面白さが感じられないような気がしてきた……。
黒部遡上がつまらな過ぎて記憶から消えかけているが、そこへ至るまでの理由付けもイマイチで、世界がどうなってるかの描写であるとか、ガジェットの説明であるとかが「はいここ説明シーンですよ~」という白々しい空気の中で行われ、「はいイベントをこなしたので次行きますよ~」という感じで物語が進行していくので、登場人物の感情にも乗り切れない。
それぞれの素材単位なら光るものを感じられるだけに、どうしてこうなったのか、残念でならない。
ああ、あと原作が面白く感じられないと、どれほどコミカライズで頑張っても面白くない、というのは発見だったかもしれない。
最期に一応言っておこう。
鳴子ハナハルにお金が入って本当に良かった。