元祖yajiri

元祖と本家で係争中

110 - 商店街では豆腐屋が最後まで残る確率が高い

今まで3ヶ所ほどの商店街が廃れ行くのを眺めたことあるんですけど、豆腐屋が残ってること多いですね。
(完全にただの主観でデータないやんけ)
(まぁ聞け)
特定の商売には中小企業分野調整法というのがあって、大企業の参入や集約化の障壁となってるんですけど、豆腐はこれの対象なんです。
これによって大企業は仮に参入してもロットに上限を設けられ、中企業は発展しすぎると法に抵触してしまうから「ある程度」で拡大を止めざるを得ず、町の豆腐屋さんが生き残りやすいんですよね。
もちろんそれだけでなく、独自色、付加価値を高める努力をしているところが残っていて、移動販売に力を入れていたり、お客さんとのコミュニケーションが密接でジャストな商品を提供してたり、製法を工夫してたり、座して豆腐を売ってるわけではないですが。

ちなみに大企業だとそういう障壁のない海外での商品開発の方が活発だったりして、今は森永などが10ヶ月常温保存可能なロングライフ豆腐を出してます。日本でも技術の逆輸入が起きて販売はしてるんですけど、主力商品としてではなく、高級スーパーとかじゃないと見かけないかな?

ところでいろんな業界で統廃合が起きて集約化していく中で、豆腐は法による保護があるにせよ、スーパーマーケットなんかも中々全国チェーンが発達しないのが面白いんですよね。スーパーマーケットってイオンやセブン&アイのおかげで全国チェーンが出来ましたけど、それでも地域の物流と密接に関わって成り立ってる部分が多くて、未だに個人経営でやってたり、チェーン化しててもその県にしかないチェーンや、その市町村3つ4つにしかないチェーンなどがあり、ローカルルールも様々で、それを乗り越えるものが生み出されてないんですよね。イオンが出店してても物流はその地域のスーパーマーケットと提携してる地域もあったりするし。そういう調達の中で、豆腐はだいたい地元の中小企業から仕入れてるってのがあります。

だからなんだっつーことではあるんですが、豆腐屋が残りやすいのにはワケがあるんですよ、というお話でした。