元祖yajiri

元祖と本家で係争中

116 - ガルラジはこう聞け

garuradi.jp

チーム岡崎とチーム富士川が第5回までを終え、他チームも次の金曜日に第5回の配信を控え、最終回も目前となったガールズラジオデイズ、ガルラジ。

もう後半戦というか決戦前セーブポイントなんですけど、ようやく全部追い終わったので、各チームの面白さやどういう順番で聞いていくかのオススメなんかを紹介していきます。

 

 

どう追うか

「ガルラジ、どうやらラジオらしいけど、どこから手を付ければいいんだろう?」という人に向けて。

どのコンテンツから触れるか

ガルラジのコンテンツは本体であるラジオの他に、ニコニコの方で小説とコミックが公開されています。

分かりやすさを優先するなら最初に小説を読むべきですし、公開時期としてもラジオに先駆けて小説が発表されていて導入として秀逸なんですが、面白さとしてはまずラジオ第一回を聴いて「は?」ってなってもらって、そこから小説を読むと「そういうことだったのかー!」とアハ体験が出来るので、ラジオ第一回→小説→ラジオ第二回以降がオススメです。 

ch.nicovideo.jp

コミックの方は玉笹姉妹を描いたものなので、チーム双葉を2回目くらいまで聴いてからがいいでしょうか。こちらはどのタイミングで読んでもいいと思います。

seiga.nicovideo.jp

それと忘れちゃならないのが公式アプリの「つぶやき」

放送と放送の間に彼女たちが何を思ったのか、どう過ごしたか。

それを垣間見ることができるのが面白い所なんですけど、投稿が消えたりするし、最新話を前提とした内容が出てくるので、リアルタイムで見てないと意味を拾いきれないのが玉に瑕。

タイミングとしては今すぐ見て欲しいんですけど、理解をしようとすると最新話を聴いてから、になります。

 

どのチームから聴くべきか

公式サイトのキャラクター紹介を見て好みのチームを聴くのが一番お手軽ですね。

ただ実際に声を聴いてみるとイメージと違って、そこがハマるきっかけになる場合もあるので、申し訳ないですけど第1回は全チーム聴いてもらって、その中から好みを探してもらうのが正攻法だと思います。

ちなみに1回あたりの分量はざっくりキャラクターラジオ20分、声優ラジオ20分、計40分前後(もっと長かったり短かったりもある)で、雑な計算で5チーム×5回で1000分=16時間半強あります。2クールアニメを見るより大変です。

逆に4クールアニメよりは楽ってことで全部聞いちゃうのもありですけど、現実的ではないので、好きなチームだけ聴くのが妥当なラインです。

もちろん、全部聞いてもいいんですけど、ラジオってパーソナリティの好みで聴くものです。

なんてったって「パーソナリティ」ですからね。

 

どこで聴くべきか

公式アプリ限定コンテンツが数多くあり、バックグラウンド再生もできるため公式アプリがベスト!

……ではあるんですが、PCで聴いたり、ニコニコやYouTubeが有料会員だったりするならマイリストを作って流すのが楽です。公式アプリ、導線がイマイチなので。

ただニコニコやYouTubeで聞いた場合、限定コンテンツを視聴するために公式アプリを開かなければならず、二度手間になります。

あちらを立てればこちらが立たず、痒い所を我慢するしかないのが現状です。

 

チーム紹介(?)

ここで各チームの聴き所をご紹介。

 

チーム岡崎(愛知県)「こちら、オカジョ放送部」

どこにでもいそうな高校の同級生で放送部の仲良しチーム。
ただただ人を応援したい主人公「二兎春花(にと・はるか)」とマニアなメガネ女子「萬歳智加(ばんざい・ちか)」、 それを束ねる委員長的存在「桜泉真維(おおいずみ・まい)」の女子高生3人組がラジオに青春を捧げる。

「どこにでもいそうな」とは言うけれど、アニメ的な意味の「どこにでもいそうな」であって、現実にそうはいない感じの3人です。

チーム岡崎はガルラジのスタート時点では「何者でもなく、また何かを目指していない」チームです。

放送打ち切りというルールがあるので、最下位は嫌だよね、というのはあるものの、「楽しさが第一」という考えの中で、よく言えば体当たりで、悪く言えば行き当たりばったりで、ただただ人を応援したい春花を中心に邁進していきます。

ただそれだけではいけないという事に気付き変化していく、放送を通じて一番成長するチームが岡崎です。

あとは同級生同士の気安さ、まんがタイムきらら感が強いのがいいところですね。

 

チーム富士川静岡県)「FUJIKAWA STATION」

5チームの中で一番意識が高い、年齢も立場も違う即席チーム。
ラジオパーソナリティを目指す「年魚市すず(あゆち・すず)」とプロデューサー業を難なくこなす「金明凪紗(きんめい・なぎさ)」、心配性で気配りすぎる「白糸結(しらいと・ゆい)」の女子3人組。

他のチームがラジオを始める前から縁があってグループで応募しているのに対し、チーム富士川はどういうわけだかバラバラの人間が寄せ集まって出来たチームです。

ただラジオの完成度という意味では一番で、進行も危なげ……いや、危ないときもあるけど……、安心して聴いていられるチームですね。ランキング1位というポジションが物語として与えられていますが、それが本当に実力として現れていくのが面白い。

それと年魚市が岡崎の二兎とクラスメートだったところがコンテンツの特性を活かしていて秀逸です。

かつて二兎に応援された年魚市が、場所を隔ててラジオ越しではあるけどまた出会う。なんだか素敵な出来事です。

その時隣にいるのは違う人だけど、私はここで頑張るよ、というのが、胸に迫るものがありました。

 

チーム双葉(山梨県)「たまささsistersのごきげんラジオ」

双子の姉と妹による3姉妹チーム。
アイドルを目指す姉「玉笹彩美(たまささ・あやみ)」、質素堅実に生きたい妹「彩乃(あやの)」、この性格も服装も正反対の双子を束ねるのは、大人以上の知識と情報量を持つ天才小学生の末妹「花菜(かな)」。

僕のイチオシチームで、アイドルを目指す双子の姉がしっちゃかめっちゃかに動くんだけど、どうにか丸く収まるのがすんごい面白い。聞いてて気持ちいいチーム。

家族としての信頼感が心地よく響いてくるし、双子とその妹なんだけど、ヒエラルキーは逆転しているのも楽しい。

いや、なんか好きすぎてうまく言葉にならない。

演じている声優さんお三方のかみ合い方が一番なチームで、リズムがいいのか、なんなのか、とにかくごきげんだぜ!

 

チーム徳光(石川県)「手取川海瑠の週末ラジオ」

この町がキライ、母親もキライ、キラキラした都会や流行にうわべだけで憧れているわけじゃない!反抗期?そんな言葉でひとくくりにされたくない。そんな思いを抱えた女の子「手取川海瑠(てどりがわ・みるう)」。 思春期の地方の女子が誰もが抱える思いを持った今どき女の子による1人チーム。 

唯一の一人チーム。手取川海瑠。

ラジオのタイトルが最初は「みるみるはっぴー×2れいでぃお」で、マネージャーに唆されて作ったみるみる星のお姫様という設定の下、キメキメのキャラクターで始まったラジオでした。

それが「もう限界!」と反旗を翻し、等身大の自分でラジオをやることになったのが第2回の後半。そして第3回からの伸び伸びとした地元を出たいガールっぷりが面白い。

中学2年生のクラスで孤立した女の子が「インターネットに友達いるもん」って言ってるのとか、周りの大人を「意識が低い」と思ってたりとか、刺さるポイントが多くあります。

あと母親が伝説的ラジオDJで、電撃引退をして今は美容室を営んでいて、そんな母に対して反抗的な気持ちがある、というのも食指に触れるところがあります。

2010年までのフィクションなら母親の引退の原因は海瑠の妊娠でシーズン3あたりで描いてきそうだと思うんですけど、ガルラジではどう描いてくるのか、あるいはそういう過去があったとしても描かないのか、見ものです。

 

チーム御在所(三重県)「ラジオ カグラヤ怪奇探偵団」

天才小学生「神楽菜月(かぐら・なつき)」が立ち上げたカグラヤ怪奇探偵団を、精神的・金銭的でも支えるパトロン高校生「穂波明莉(ほなみ・あかり)」、2人に心酔しきっている下僕女子大生「徳若実希(とくわか・みき)」の3人組。 目指せ!日本いや世界征服!!

天才小学生を中心としたチームで、ここだけリアリティラインがズレてる感じ。

逆説的に一番キャラクターラジオ「らしい」チームが御在所です。

正直に言うと僕は御在所には乗り切れてなくて、どう扱ったものか悩んでいます。

「天才小学生……?」というのと、「ガールズラジオで成功する」のではなくて「カグラヤ怪奇探偵団の出張所である」のが方針らしいところが引っ掛かっています。

ただ下僕女子大生トクちゃんが、ラジオとしても成功するぞ!と第5回に向けて脚本をブラッシュアップしようとしているのが見られ、今がチーム御在所の正念場。まさに面白い所みたいです。

 

Append

更に楽しむための方法として、現地に赴くのがベストです。けれど、5ヶ所は現実的ではない。

なのでGoogleMapです。

舞台となるSA・PAを眺めるのはもちろんのこと、その近辺の街を散策してみるのも面白いです。

例えば玉笹姉妹の言うショッピングモールと、手取川海瑠の言うショッピングモールの規模の違いとか。岡崎の「電車に乗って大きな街へ行く」の行き先が「名古屋」であるのがデケえなぁ……とか、それを言うなら玉笹姉妹は気合入れれば中央線で新宿まで出られるところとか。スタジオまではマネージャーさんの車で送り迎えされてるんだろうなー、ここで拾われてるのかな?とか。海瑠の等身大パネルが置いてありそうな温泉施設ってどこだろう?とか。

そういう彼女らの生活や位置関係に思いを馳せるのも一興です。

いや、でもこれは「地方のステレオタイプ」に目が曇った意見かもしれませんね。そこに意味を見出すのはやめた方がいいかも知れません。

まあでも、僕は舞台となった地域をGoogleMapで見てそこに意味を見出すのがやめらんねえんだよなぁ……。

終わりに

2週後に岡崎と富士川が、3週後に双葉、徳光、御在所がフィナーレを迎えるガルラジ。まだ間に合います。今から追いついて、一緒に最後を祝ってみませんか?

 

あと読み返してて気付いたんですが、キャラクターラジオの面ばかりで声優ラジオの面を忘れてました。

また機会があればそっちの方を書こうと思います。

 

関連記事

117 - ラジオにラジオが付いてくるラジオ、それがガルラジ! - yajiri

113 - ガルラジの面白さを考える - yajiri