元祖yajiri

元祖と本家で係争中

134 - 何故双葉、徳光、御在所の組み合わせだったか

ガールズラジオデイズ、ガルラジはNEXCO中日本管区内の5か所のSA・PAで、普通の女の子たちがミニFMでラジオを放送する作品だ。全部で5つのチームがあるが、前半組である岡崎・藤川と、後半組である双葉・徳光・御在所を隔週で入れ替え、交互に放送していくスタイルをとっている。
前半組がそれぞれに対の構造となっているのは想像に難くないが、後半組は一見(一聴?)してそれを見付けづらい。今回はこの点について話を広げる。


結論から述べるが、岡崎と富士川がラジオと人を巡る物語として対を為しているなら、双葉、徳光、御在所は地元と人を巡る物語として対を為している。
玉笹彩美は夢を叶えるために地元を出たい、手取川海瑠は地元が嫌いだから地元を出たい、徳若美希は地元を出て御在所へ来た。
更に、チーム双葉の玉笹花菜の同級生は夢を叶えるために地元を出た。チーム徳光の手取川海瑠の母親は夢を叶えた後に地元へ戻った。チーム御在所の神楽菜月と穂波明莉は徳若美希を地元へと迎え入れた。
道が繋がれば人が動く。人が動けば物語が生まれる。そして、電波は(あるいはインターネットは)距離を超えるが、逆説的にどうしようもない物理的な隔たりを認識させる。
そういった物語が後半組3チームの共通項である。

コーナーも三者で分かれていて、双葉は地元クイズ、徳光は地元のこんなところが嫌、御在所はそれぞれの地域での習慣の違いをピックアップしている。
「地元」に対するスタンスの違いが現れているが、特に御在所の習慣の違いというのは盲点で、メンバーの構成上、二つの地域について語れるこのチームがこれを話題にするのは自然な流れだが、別の土地と土地が結びつく際に必ず起こる出来事をサラリと重くならずに扱えているのが面白いところだ。

そしてガルラジの特性としてこういう対比がメタレベルで発見可能だが、当事者であるガルラジメンバーはそのようなことを意識しておらず、考え抜いた中で本人にとっての当然を選択しているに過ぎない、というのも興味深いところだろう。


以上のようなことを考えたが、本当のところはどうだかわからない。
俺たちはガルラジを雰囲気で聞いている。


ところで

電撃G'sマガジン2月号、3月号、4月号に掲載されているガルラジの小説で、各々の秘された部分がチョロっと出てて、あっ、2nd seasonへの布石!と思ったので、読んでおくといいんじゃないでしょうか。
あと方言、ラジオの方だとあんまり使わないんですけど、小説は要所要所で出てくるのが楽しいですね。
電撃G'sマガジンは、マガジンウォーカーで月額500円で読めます。普通に買うと1000円だし、たまささsistersのマンガが載ってる電撃マオウも読めるのでオススメです。
が、バックナンバーがもう期限切れになってるので、2月号を読みたい方は買ってください。
2月号は描き下ろしの富士川スタッフジャンパーイラストもあるよ!!