元祖yajiri

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132 - カイテンワン4,5 (柴田ヨクサル)

カイテンワン(4) (イブニングKC)

カイテンワン(4) (イブニングKC)

カイテンワン(5) (イブニングKC)

カイテンワン(5) (イブニングKC)

巫鎖子、妖怪番長と続いてきたシリーズがこれにて完結となりました。また機会があれば続きが描かれそうな気はしますが、ひとまずお疲れ様でした。

ところでヨクサル先生は初期から見開きを使うことに意欲的ですが、カイテンワンはその技法が如実に変化しましたよね。
参考までにひとつ見開きを見てください。

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ある種アメコミ的とも言える見開きの使い方を見て、マンガひとつ読むのにも手段を問う時代だなー、なんてことを考えました。
カイテンワンの場合は見開きを最大限に楽しむため、中央断ち切りを意識しなくていい電子書籍を、大きめのタブレットで横持ちして、あるいはPCモニタなどに出力して読むのがベスト媒体だと思うんです。
次点は紙の本で、中央の溝が気になるけれど元々の漫画の見開きってそういうものでしたから、不足なく楽しめるでしょう。
良くないのは電子書籍を縦持ち、あるいは小さな端末で読むと面白さが損なわれる気がします。
マンガに合わせて読む方法を考える必要がある時代に突入したんだなーと思いました。

それとは逆に、縦持ちの小さな端末で楽しめるように、そういう視線誘導の作品が生まれる時代でもあるんでしょうね。パッといくつか思い浮かびます。