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成コミ

163 - 雨は満ち月降り落つる夜(雨月物語SF合同)

雨は満ち月降り落つる夜 (雨月物語SF合同)

雨は満ち月降り落つる夜 (雨月物語SF合同)

  • 作者: 笹帽子,cydonianbanana,17+1,Y.田中崖,志菩龍彦,雨下雫,シモダハルナリ,鴻上怜,murashit
  • 出版社/メーカー: 笹出版
  • 発売日: 2019/05/08
  • メディア: Kindle
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2019年5月6日文学フリマ東京にて。

近世の作品である雨月物語は来歴からして過去の作品をモチーフとしたものであり、また雨月物語をモチーフとして書かれた作品はその後も多く出ている、などなどの話は公式サイトや主催者のブログを見てもらうのが早いのでそちらを見てもらおう。
www.sasaboushi.net
www.sasaboushi.net

さて、感想を書いていく前に僕の雨月物語に対してのスタンスを述べておくと、読んだことがない。
それでも各話ごとに雨月物語に収録されている元となった作品の概要が記してあり、まったく問題ない作りになっている。ありがたいことだ。
この概要が紙書籍版と電子書籍版では掲載のされ方が違っていて、ePubの限界を感じた。悲しいことだ。
参考までに該当ページの写真をご覧いただきたい。
f:id:henai_ahead:20190616220557j:plain

前置きはこれくらいにして、各話について感想を書いていくとしよう。


1.『ノーティスミー、センセイ!』(笹帽子)
英語圏においてSENPAIが「私は気にかけているのに私に気付いてくれない人」という意味のスラングであるというネット与太話と、総務省のセキュリティ対策への注意喚起NOTICEを掛けたサイバーセキュリティ小説(だと思った)。純粋なサイバーセキュリティとしてはSECCON初等かな?という感じだが、科学が魔法に見えるとの金言からサイバーセキュリティも陰陽師であるとした置き換えは見事。またキャラクターの丁々発止のやり取りが読んでいて心地よい。

2.『飛石』(cydonianbanana)
菊花の約を原点にした小説を書くために旅行へ行って缶詰になろうとするところからスタートして「おっ、メタか?」と思っていたところにグングンと引き込まれて行く間にまんまと術中にはまって読み切ってしまう勢いのある作品。自分の作品が未来からアンカーとなる飛び石だったら嬉しいんだろうな、というのは想像に難くない。

3.『荒れ草の家』(17+1)
読み始めた際は「荒れ草の家って荒れ果てた家のことかな?」と思っていたのが読み切ってからタイトルを思い出そうとして「Alexaの家か!!」とアハ体験した。スマートデバイスに囲まれたスマートハウスで蟹が知性化し、本来意志を持ってないはずのロボット掃除機がまるで意志を持っているかのように振る舞い出すのは、人間が非人間的な物にでも人間性を見出してしまうシミュラクラ現象の亜種か?
最終的に移動要塞と化したスマートハウス、いや、スマートビークルが数多の蟹を消費しつつ世界へと旅立っていくのは新たなステージへと旅立って終わる青春小説のような爽やかさがあった。

4.『回游する門』(Y.田中 崖)
人類とはかけ離れた存在である知性化された工業用ロボットたちの人間臭い生活というのが「夢」っぽく、これが夢応の鯉魚にあたるところかな、と思った。
夢から夢、世界から世界へと渡っていく旅人というのは楽しそうだ。

5.『boo-pow-sow』(志菩龍彦)
死の向こう側を確信した科学バカの友人があっさりと向こう側へ旅立ってしまい、それでもたまに姿を見せるというのが憎い。
二人の間にあったであろう空気感を想像するのが面白かった。

6.『巷説磯良釜茹心中』(雨下雫)
この合同誌で一番好きな作品。読みごたえも抜群。
一人の人間の狂気が他人を巻き込んでいくのが特に好きなのかもしれない。今度こそは、今度こそは、今度こそは、今度こそは……。
小数点以下の可能性で盗める日が来るかもしれない。

7.『月下氷蛇』(シモダハルナリ)
原典の結末から更に遠い未来、という転じ方がまず面白い。
そこから繰り広げられる軽妙な文章を超えて、最後に現れるのは……という二段オチ?が感心させられた。
三人による合作ということで「あー、ここら辺あの人っぽいなー」などと考えながら読むのも面白い。

8.『イワン・デニーソヴィチの青頭巾』(鴻上怜)
残念ながらイワン・デニーソヴィチも知らないのでどれくらいひっかけたジョークになっているのかがわからないのだが、それでもロシア文学的な眼差しで近世日本の寒村を描写していくのが瑞々しさを持っていて最高だった。
しかしまさか怪僧の唱えたものがアレだったとは……。

9.『斜線を引かない』(murashit)
物質的には満たされたポストヒューマン時代、そこでは情念経済が回っており、主人公はそんななかでも他人が食べないようなどうしようもない情念ばかりに執着していた……というのは作者が今もブログ大好きと言ってたりするところと被ってたりでFacebook/Twitter時代への揶揄やん、と思った。
原典では金の話だったのが物質的に満たされた世界では金もないだろうな、最後に残るのは人と人とのつながりだろうな、情念経済だな、という飛躍がよかった。

以上、だいぶ時間が空いてしまい、簡単にはなってしまったが、ここに感想を書す。

162 - 変な夢が見たい

何番煎じだと思うが食べると変な夢を見ると噂のチーズ、スティルトンを入手したのでそれで変な夢が見れたかを記録していく。
ちなみにスティルトンはブルーチーズ類で塩気が強めのめちゃくちゃうまいチーズで、変な夢を見るなどの副次効果がなかったとしても友人へのお土産に、自分へのご褒美に選びたいほど気に入ってしまった。店頭だとあったりなかったりで、確実に入手したいならネット通販に頼るべきだろう。

さて、それでは記録を付けていく。

1日目
特に夢を見ず起床。

2日目
夢を見た感じはするんだけど何も覚えてない

3日目
2日目よりはっきりと夢を見た感じが残ってて、複数本の夢を見たような気がするんだけど、内容はやっぱり思い出せない。

4日目
何本か夢を見たのは確実なんだけど、覚えてるのが艦これで潜水艦隊組んで遊んでる夢だけでした。他のはどうだったんだろ?

5日目
ヴィレバンみたいなドラッグストアで雑貨を買おうとしたらF91の見たことないマンガが陳列されてて、店内がやけに暗いので天井を見たら節電のためか蛍光灯が外されて存在してなかった。あとお会計して店から離れた後になってポケットの中から商品が出てきて、期せずして万引をしてしまった。
この他に何本か夢を見たんだけど思い出せない。


スティルトンを食べきってしまったのでここで終わりとする。
敗因としては夢を覚えたまま起床できないことと、割と現実的な記憶整理の夢ばかり見る体質が強かったことだろう。夢自体は見ているんだが、覚えていられないし、変な夢とはならなかった。次回に期待したい。

161 - オタク ロード デイズ

プロローグ

ついに来た。このときが。
十分な準備はしてきたし、脳内で何度もシミュレーションしてきた。それでも、いざとなるとやっぱり緊張する。
いよいよ始まるのだ。ランドルト坂本にとって夢への第一歩、未来への試金石(しきんせき)。後の世に伝説の始まりと謳われる……予定の、ガルラジ聖地巡礼の第一回が。

garuradi.jp

ガールズラジオデイズ、ガルラジの1stシーズンが3月31日をもって終了となりました。
幻想交流の時のことを思えば必ず2ndシーズンはあるし、高速道路とのコラボがすでに予告されていてそれが始まってから行った方がよかったような気はしました。ですが4月27日のニコニコ超会議での発表までの間、電撃マオウやG'sマガジンでの連載はあるものの告知以外に動きがない状況になり、ガルラジロスに耐えかねてガルラジ聖地巡礼してきました。
そのご報告です。

  • プロローグ
  • 旅の目的
  • 経路
    • 最初に考えた計画
    • 修正した計画
      • 1日目
      • 2日目
  • オタク ロード デイズ
    • 実際の経路と所要時間
      • 1日目
      • 2日目
    • 写真とか見てくれ
  • 終わりに
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